東京大学先端科学技術研究センター ニュートリオミクス・腫瘍学分野の大澤先生との論文がEMBOジャーナルにアクセプトされました

東京大学先端科学技術研究センター ニュートリオミクス・腫瘍学分野 大澤研とのSREBPに関する研究がEMBOジャーナルにアクセプトになりました。

【論文情報】

雑誌:The EMBO Journal
題名:Hypoxia activates SREBP2 through Golgi disassembly in bone marrow-derived monocytes for enhanced tumor growth.
著者:Ryuichi Nakahara, Sho Aki, Maki Sugaya, Haruka Hirose, Miki Kato, Keisuke Maeda, Daichi M. Sakamoto, Yasuhiro Kojima, Miyuki Nishida, Ritsuko Ando, Masashi Muramatsu, Melvin Pan, Rika Tsuchida, Yoshihiro Matsumura, Hideyuki Yanai, Hiroshi Takano, Ryoji Yao, Shinsuke Sando, Masabumi Shibuya, Juro Sakai, Tatsuhiko Kodama, Hiroyasu Kidoya, Teppei Shimamura, and Tsuyoshi Osawa.
DOI:10.15252/embj.2023114032

【発表のポイント】
低酸素は骨髄由来細胞においてゴルジ体崩壊を介したコレステロール合成経路(SREBP2活性化)を誘導し、がん促進性免疫細胞の腫瘍内への浸潤と血管新生を介してがんの増殖を亢進することを発見しました。
コレステロール合成経路のマスターレギュレーターであるSREBP2の酸素センサーとしての役割を哺乳類細胞で初めて発見しました。
コレステロール合成経路を標的としたがん促進性免疫細胞の阻害や、オルガネラを標的とした新たながん治療法の開発への応用が期待されます。

東京大学先端科学技術研究センタープレスリリース