群馬大学の稲垣毅教授との論文がEndocrine Jounralにアクセプトされました。

Measurement of the nuclear concentration of α-ketoglutarate during adipocyte differentiation by using a fluorescence resonance energy transfer-based biosensor with nuclear localization signals
https://www.jstage.jst.go.jp/article/endocrj/advpub/0/advpub_EJ21-0255/_article/-char/en

この論文は細胞内の核における代謝物(アルファケトグルタル酸)を測定可能とした画期的な成果です。ヒストンやDNAの脱メチル化酵素の多くはアルファケトグルタル産を酵素活性に必要としております。従来細胞内全体での測定系はありましたが、当酵素が機能する核内でのレベルを測定することができず、細胞内全体の値が本当に核での値を反映しているのかどうか不明でした。本研究では、FRETという手法を用いてこれを可能にしたものです。今後代謝物とエピゲノム酵素の研究が大きく推進することが期待されます。